飲酒運転と速度超過、赤信号の無視が原因となった事故。青信号に従って横断歩道を渡っていた歩行者がはねられて死亡している。

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27日午後10時20分ごろ、北海道登別市内の道道で、徒歩で横断歩道を渡っていた男性に対し、交差進行してきた乗用車が衝突する事故が起きた。男性は死亡。飲酒運転が主因とみられ、警察はクルマの運転者を逮捕している。

北海道警・室蘭署によると、現場は登別市若山町付近で片側2車線の直線区間。交差点には横断歩道と信号機が設置されている。19歳の男性は青信号に従い、徒歩で横断歩道を渡っていたところ、赤信号を無視して交差進行してきた乗用車にはねられた。

男性は約10m先まで弾き飛ばされて全身を強打。近くの病院へ収容されたが、まもなく死亡した。乗用車は急ハンドルを切った弾みで道路左側の電柱へ衝突したが、運転していた同市内に在住する39歳の男と同乗者にケガはなかった。男の呼気からは酒気帯び相当量のアルコール分を検出しており、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死)と道路交通法違反(酒気帯び運転)容疑で逮捕している。

クルマは速度超過状態で交差点へ進入しており、事故直前には同乗者から「赤信号だ」と注意されていたという。また、事故直前には別の現場で当て逃げを起こしていた可能性もあり、警察では同乗者からも事情を聞いて飲酒した場所や量の特定を急ぐとともに、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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直前には特徴の似たクルマが当て逃げ事故を起こしており、警察はその関連も調べているようだ。これが「逃走中の事故」と判断された場合、横断者に過失が無いこともあわせ、容疑が危険運転致死に切り替えられる可能性も高い。