現地19日にバーレーン国際サーキットで開催された世界耐久選手権(WEC)の公式テストにF1ドライバーのフェルナンド・アロンソが参加、トヨタのLMP1マシンを初ドライブした。
今季WEC最終戦(現地18日決勝)の翌日、そのままバーレーンにて実施されたテストに“大物ルーキー”が参加。その新人の名は、2005、06年F1チャンピオンのフェルナンド・アロンソだ。搭乗マシンは最上位クラス「LMP1」参戦の「トヨタTS050 HYBRID」である。
アロンソは来季もマクラーレン・ルノーのドライバーとしてF1を主戦場とすることが決まっているが、「世界3大レース制覇」も目標に掲げて行動しており、今年はインディ500初参戦を敢行した(優勝は佐藤琢磨)。F1モナコGPの優勝は経験済みなので、あとはインディ500優勝とルマン24時間レース総合優勝でアロンソは“3冠”達成となる。今回の動きは当然、現在はWECのシリーズ戦でもあるルマンを睨んでのものと考えていいだろう(ちなみにアロンソは2018年1月のデイトナ24時間レースにLMP2マシンで参戦することが決まっている)。
アロンソは前日の最終戦で優勝した#8 トヨタTS050で113周、約611kmを走行。ベストタイムは1分43秒013。あくまで参考、比較に意味はないが、2日前の最終戦の予選で#8 トヨタが予選4位となった時のドライバー2人のベストタイム平均は1分40秒774だった。
テスト後のアロンソの談話
「素晴らしい一日だった。LMP1のようにアメージングなマシンをドライブするのは、レーシングドライバーにとってとてもナイスなことなんだよ。こういうマシンをドライブしたいとずっと思っていた。それが叶ってハッピーな気分だ」(周回数やタイム、談話はWEC公式サイトより)
現段階でアロンソが2018年のインディ500、ルマン24時間に参戦するかどうかの公式な発表はない。インディ500に出るためにはシボレーかホンダの協力が必要であり、仮に来年のルマン(WEC)にワークス体制で最上位クラスに出場するのがトヨタだけだとすれば、トヨタに乗ることが優勝の必須条件になる。つまり、アロンソの3冠挑戦にはかなりの部分、“ニッポン”が関わることになるのだ(今年のインディ500にはホンダエンジン搭載チームから出走した)。そういう意味も含めて、今後も彼の動きからは目が離せなくなりそうである。
F1王者アロンソ、トヨタのWEC-LMP1マシンを初テスト…世界3大レース制覇を狙う
2017年11月20日(月) 01時12分
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