メルセデスベンツ S300h《撮影 内田俊一》

メルセデス・ベンツ日本は11月16日、メルセデスベンツ『S300h』のバキュームポンプに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。対象となるのは2015年3月25日〜2017年5月15日に輸入された2026台。

ハイブリッド車のバキュームポンプ内部部品の耐久性不足により、使用過程で内部部品が破損し、負圧が生成できなくなることがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、負圧不足で適切なエンジン制御が行えず、エンジン警告灯が点灯するとともに、フェイルセーフモード制御となり、最悪の場合、排出ガスが基準値を超えるおそれがある。また、負圧が低下するため、ブレーキ警告灯が点灯するおそれがある。

改善措置として、全車両、バキュームポンプを対策品に交換する。

不具合は9件発生、事故は起きていない。市場からの報告により発覚した。

改善箇所