8日午前4時20分ごろ、鳥取県米子市内の県道で、道路左側の路肩を走行していた自転車に対し、後ろから進行してきた乗用車が追突する事故が起きた。自転車の女性は死亡したが、クルマは逃走。警察は後に運転者を逮捕している。

鳥取県警・米子署によると、現場は米子市旗ヶ崎付近で片側2車線の直線区間。58歳の女性が乗る自転車は道路左側の路肩を走行していたが、後ろから進行してきた乗用車にはねられた。

衝突音を聞きつけた通行人が路上に倒れている女性を発見して警察に通報。女性は近くの病院へ収容されたが、頭部強打などが原因でまもなく死亡した。クルマはそのまま逃走しており、警察では死亡ひき逃げ事件として捜査を開始し、目撃証言などから同日夜までに境港市内に在住する38歳の男を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死)や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。

現場は夜間でも比較的見通しの良い区間。聴取に対して男は容疑への関与を大筋で認めているようだ。警察では事故発生の経緯を詳しく調べている。

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夜間の時間帯に路肩(路側帯)を通行する自転車が「後続車からの追突被害に遭う」という形態の事故は以前から発生していたが、自転車の車道通行が原則化されて以降はさらに目立つようになった印象を受ける。

本件事故のように深夜〜未明に発生した場合、ひき逃げ事件に発展することもあるが、最近はあちこちに防犯カメラも設置されており、「逃げられるものではない」という認識でいた方がよい。