7日午前10時30分ごろ、茨城県石岡市内にある銀行支店の敷地内駐車場で軽ワゴン車が暴走、正面のガラスを突き破って建物内に進入する事故が起きた。人的な被害は無かったが、警察は運転していた高齢男性から事情を聞いている。

茨城県警・石岡署によると、現場は石岡市東光台3丁目付近にある地方銀行支店の敷地内駐車場。軽ワゴン車は前向きで駐車スペースに進入しようとしていたが、突然加速。そのまま正面のガラスを突き破って、銀行の建物内に進入した。

クルマが進入した場所に隣接したATM(現金自動預払機)コーナー付近には4人ほどの客がいたが人的な被害は無く、運転していた同市内に在住する86歳の男性も無事だった。警察は器物損壊などの容疑で男性から事情を聞いている。

状況からアクセルとブレーキの踏み間違えから事故に至ったものとみられ、警察では事故発生の経緯を詳しく調べている。

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今回は人的な被害が発生しなかったのは不幸中の幸いだが、こうしたペダル踏み間違え事故では「ちょっとした段差を乗り越えるシチュエーション」が圧倒的に多いとされる。

加齢で足の感覚が衰えてくると「ペダルをちょっとだけ踏む」といったことができなくなり、本人の想定を超えて踏み込んだ結果として暴走に至る(加え、アクセルとブレーキも踏み間違えてその被害を拡大させる)ということがあるようだ。

急なアクセル操作をキャンセルする安全装置も新しいクルマには組み込まれつつあるが、そうした装置を持たないクルマの方がはるかに多い中、そしてそうしたクルマほど高齢者の利用が多いという状況では同様の事故はしばらく撲滅できそうにない。