日産自動車は11月8日、無資格者の完成検査問題の影響で停止していた国内向けモデルの生産・出荷を国内全6工場で再開したことを明らかにした。
日産では、完成検査認定資格を持たない社員などが完成検査を行っていたことから、国内にある全完成車工場で国内向けモデルの生産と出荷を停止していた。国土交通省の立ち入り検査を受けて再発防止策が承認された京都工場を除く5拠点で11月7日までに生産を再開したのに続いて、8日から京都工場でも再開した。
一方、販売停止で10月の日産の国内販売は半減した。受注しても納車時期を示せない状態が続いていたが「受注は前年の8割のレベル」(星野朝子専務執行役員)で推移している。10月に発売した電気自動車の新型『リーフ』は好調で、9800台を超えるオーダーを抱えている。また、注文のキャンセルは「数百台レベル」で発生している。
国内販売の正常化について西川廣人社長は「11月も確実に影響は残る。12月末までに改善する」ことを予想する。
日産、国内全工場で生産・出荷を再開---受注は前年8割の水準
2017年11月08日(水) 16時46分
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