6日午後3時40分ごろ、秋田県鹿角市内の国道282号を走行していたパトカーが対向車線側へ逸脱。対向車2台と次々に衝突する事故が起きた。この事故で対向車側の2人が負傷している。

秋田県警・鹿角署によると、現場は鹿角市十和田錦木付近で片側1車線の緩やかなカーブ。同署の地域課に所属するパトカーはカーブを進行中に対向車線側へ逸脱。対向車線を順走してきた乗用車と衝突、さらにその後続の軽トラックとも正面衝突した。

この事故で3台の車両は中破したが、乗用車を運転していた同市内に在住する70歳代の男性と、軽トラックを運転していた大館市内に在住する30歳代の男性が打撲などの軽傷を負った。パトカーを運転していた20歳代の男性警官にケガはなく、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)容疑で事情を聞いている。

パトカーは同署に戻るための通常走行中で、サイレンや赤色灯は使用していなかった。運転していた男性警官が1人で乗務しており、聴取に対しては「歩道を歩いていた児童に気を取られた」などと話しており、警察では脇見が事故につながったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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秋田県警のバトカーは今年1月に凍結路面でのスリップを原因とする2回の衝突事故を起こしており、他車両を巻き込んだ形態の事故として公表されたものとしてはこれが今年3件目となる。