マセラティ ギブリ 改良新型《撮影 小松哲也》

マセラティジャパンは11月7日に都内で、主力車種『ギブリ』の2018年モデルを報道陣に公開した。グイド・ジョバネッリ社長は「私どもをここ数年サポートしてくれている大切なクルマ」とした上で「個人的には最も美しいマセラティのクルマだと思っている」と述べた。

ジョバネッリ社長は「ギブリは私どもの販売の3分の1を構成するモデル。長い歴史をもったモデルで、第1世代は1967年にローンチされた。2013年に第3世代になったが、私どもをここ数年サポートしてくれている大切なクルマ」と紹介した。

2018年モデルの主な変更点としては、外観デザインの大幅改良に加えて、『クアトロポルテ』の2017年モデルから導入された「グランルッソ」、「グランスポーツ」と名付けられた全く異なる2つの仕様が設定された。

グランルッソはエルメネジルド・ゼニア製のシルクとレザーのコンビネーションインテリアを始め、ハーマンカードンのプレミアムサウンドシステム、12方向電動調節コンフォートシート、ウッドトリムなどの採用で、よりラグジュアリーを追求した仕様になっている。

一方のグランスポーツはパドルシフト、スポーツステアリング、スポーツペダル、12段階電動スポーツシートなどを採用しているのが特徴。

この他の変更点としては電動パワーステアリングの採用やレベル2の先進運転支援システム(ADAS)として新たにレーンキープアシストなどが追加された。またギブリSおよびS Q4は最高出力が410馬力から430馬力に、最大トルクは550Nmから580Nmへとそれぞれアップされた。

ジョバネッリ社長は「私は2012年に他のブランドからマセラティに移り、それ以来、マセラティのいろいろなモデルを見てきたが、その中でも最も美しいクルマのひとつがギブリ。今までもとても良くできていたので、これ以上良いものはできないのではないかと思っていたが、今回このような形で、より良いものをお見せすることができた。セダンの中では最も美しいものではないかと個人的には思っている」と話していた。なお、ギブリ2018年モデルの価格は935万〜1300万円となっている。

またジョバネッリ社長はギブリを始めとするマセラティブランドの日本での販売について「2012年の販売台数は300台あまりだった。しかしながらその後は新しいプロダクトレンジを投入し、2014〜16年は1500台に迫り、2017年は1900台から2000台に到達する見込み」と述べた。

さらに「2016年末に投入した『レヴァンテ』が日本の販売台数の50%をカバーしている。しかもレヴァンテを購入したお客様の90%が初めてマセラティに乗られる方で、既存モデルとカニバリすることなく新しいお客様を増やすことができた。そしてそれをボリュームにつなげたことが大変重要なことだ」とも強調していた。

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