ボッシュの二輪車と四輪車の通信システムのイメージ

ボッシュは11月6日、イタリアで11月7日に開幕する「ミラノモーターサイクルショー(EICMA)2017」において、二輪車向けの最新コネクティビティシステムを初公開すると発表した。

最新コネクティビティシステムのひとつが、二輪車と四輪車が通信を行い、衝突事故を減らすシステム。その仕組みは、半径数100mの範囲にいる車両が車種、速度、位置、進行方向に関する情報を、1秒間に最大10回やり取りする。

この技術により、四輪車のドライバーは、自身や車載センサーが二輪車を見つける前に、二輪車が接近していることを知ることができる。そして、事故を防ぐ走行モードを選択できる。

例えば、複数の車線のある道路において、二輪車が自動車の背後から接近して死角に入ったり、追い越しのために車線を変更する時に危険な状況が生まれる。この時、システムが潜在的に危険な状況を把握できれば、ライダーやドライバーに警告音を発し、ダッシュボードに警告を点滅させて注意を喚起できる。

二輪車と四輪車のデータ交換のベースとなるのは、公衆無線LAN規格の「ITS G5」。データの送受信に要する時間はわずか数ミリ秒と非常に短く、すべての道路利用者が交通状況に関連する重要な情報を生成・送信でき、駐車中やアイドリング中の車両も周囲にいる受け手にデータを送信。遠く離れた場所にいるライダーやドライバーが必要な情報を確実に受け取れるよう、この技術はマルチホッピングを活用し、情報を車両から車両へ自動的に転送する。