パテント・リザルトは11月6日、独自に分類した自動車部品業界の企業を対象に、各社が保有する特許資産を質と量の両面から総合評価した「自動車部品業界 特許資産規模ランキング」をまとめた。
2016年4月1日から2017年3月末までの1年間に登録された特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を用いた評価を行い、企業ごとに総合得点を集計。その結果、1位は昨年に引き続きデンソーだった。2位には前年の5位から大きく順位を上げた日立オートモティブシステムズが、3位にはワンランクアップの矢崎総業が入った。
1位デンソーの注目度の高い特許には、「車両の燃費を向上させるために冷却用導風板の構造を工夫した冷凍車用冷凍機ユニット」や、「地図データに記録されていない道路を移動した際、その軌跡を利用して新たな道路を地図データに登録する道路学習装置」などが挙げられる。
また2位の日立オートモティブシステムズは、「内燃機関の気筒へ直接的に燃料を噴射する内燃機関の制御装置及び制御方法」や、「モータ駆動を応答良く開始させることが可能な3相ブラシレスモータの駆動装置」などが、3位の矢崎総業では「電気自動車やハイブリッド自動車用の電源装置において、芯線がアルミ材で形成されている電線の接続構造」や「高圧電線を備える自動車用高圧ワイヤハーネス及びこの製造方法」などが注目度の高い特許として挙げられる。
このほか、ボッシュやKYBなどが前年から順位を上げた。このうち、ボッシュは「還元剤回収処理や排気浄化の効率の低下を防止し得る排気浄化システム」、KYBは「電磁力に応じて作動油の流量を制御するソレノイドバルブに関する技術」が注目度の高い特許として挙げられる。
自動車部品特許資産規模ランキング…トップはデンソー、日立オートモティブは大幅上昇
2017年11月06日(月) 13時45分
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