1モーターハイブリッドトランスミッション(参考画像)《撮影 石田真一》

アイシングループ(アイシン精機、アイシン高丘、アイシン・エィ・ダブリュ、アイシン・エィ・ダブリュ工業、アイシン新和)は10月31日、中国、日本を中心にオートマチックトランスミッション(AT)の生産体制を強化すると発表した。

今回の生産体制強化は、今後のグローバル市場におけるATの需要拡大に対応するためのもの。アイシングループでは、ATの生産台数は2020年に1250万台になることを見込んでいる。

AT組立て工場については、岐阜県瑞浪市にAT生産会社「株式会社エィ・ダブリュ瑞浪」を設立。2018年12月に稼働開始予定で、生産能力は40万台。グループの国内AT生産会社としては、アイシン・エィ・ダブリュに続く2社目、国内外合わせたAT生産会社としては7社目となる。また、中国の天津エィ・ダブリュ自動変速機有限会社にFF6速ATの組立てラインを増設し、2019年4月から生産を開始する予定だ。

AT構成部品工場については、AT用トランスミッションケースを生産するアイシン精機西尾ダイカスト工場南棟を拡張。2018年10月から生産を開始する。また、デフケースの加工を行うアイシン高丘本社工場およびアイシン新和本社工場を拡張し、生産ラインを増設。アイシン高丘は2018年5月、アイシン新和は同年6月に生産開始を予定している。さらにアイシン・エィ・ダブリュ工業は、11月にAT部品生産会社「株式会社エィ・ダブリュ工業・若狭」(福井県三方上中郡若狭町)を設立。トルクコンバータおよびトランスミッション部品の生産体制を整える。