小田急の伊勢原駅と大山ケーブル停留所(写真)を結ぶ路線バス。実証実験の路線バスは鶴巻温泉駅から運行される。《撮影 草町義和》

神奈川県秦野市は11月3日から、小田急電鉄小田原線の鶴巻温泉駅(秦野市)と大山地区(伊勢原市)を結ぶ路線バスの実証実験運行を行う。

運行事業者は神奈川中央交通(神奈中バス)で、中型の乗合バスを使用。運行日は11月3日から2018年2月4日までの土曜・休日だが、12月31日と2018年1月1日は運休する。運行ルートは鶴巻温泉駅〜三の宮〜大山駅〜社務局入口〜あたご滝〜良弁滝〜大山ケーブル。鶴巻温泉駅発は9時00分と10時50分の2本、大山ケーブル発は9時50分から17時30分までの8本が運行される。運賃は鶴巻温泉駅〜大山ケーブル間が現金310円・ICカード309円。

大山地区へは現在、小田急小田原線の伊勢原駅から神奈中バスの路線バスが運行されている。終点の大山ケーブル停留所から歩いて約15分のところに大山観光電鉄が運営するケーブルカーの大山ケーブル駅があり、大山阿夫利神社にアクセスできる。

秦野市は路線バスの実証実験により「鶴巻温泉と、本市が伊勢原市と厚木市とともに国際的な観光地化を目指している大山の観光振興とまちのにぎわいの創出を目的として、交通アクセスの向上による潜在的な観光需要の掘り起こしを図る」としている。

大山観光電鉄が運営する大山ケーブルカー。《撮影 草町義和》