デンソーはエコドライブと自動運転技術についてのカンファレンスを実施。《撮影 石田真一》

デンソーの有馬浩二社長は26日に東京モーターショーブースで行ったプレスカンファレンスで、同社が取り組んでいる「エコドライビング」と「自動運転」を中心としたスピーチを行った。

有馬社長は「エコドライブに必要とされるのが、エネルギーを使う・作る・蓄えるということ」と語るが、同社は「作る」についてはシリコンカーバイト(SiC)材料によるパワー素子を用いたインバータで。電気自動車のようなエンジンを持たないクルマで冬場の暖房エネルギーを「作る」ことについてはヒートポンプで。効率的に電気を「蓄える」ために充放電を最適化する電池ECUなど、いずれも同社が開発を進めている技術によって提供できるとする。

自動運転については「クルマの周囲、360度を認知することが必要」とし、同社はこれまでもミリ波レーダーや画像センサーといった「車両の眼」を提供してきたが、認知の高度化を進めていったり、人間の反射動作のように情報を瞬時に分析して判断できるDEP(データフロープロセッサ)の開発を進め、情報処理の高速化と消費電力の大幅削減も目指すという。

デンソーの有馬浩二社長。《撮影 石田真一》 レクサス『LS』に搭載された新型のステレオカメラ。《撮影 石田真一》 ミリ波レーダーと組み合わせ、レクサスLSの眼となる。《撮影 石田真一》 ダイハツ車に採用されたステレオカメラ。価格を下げるために構造は簡素化されている。《撮影 石田真一》 デンソーの製品を組み合わた車両。採用率は非常に高い。《撮影 石田真一》