ゼンリンとゼンリンデータコム、TomTom社が日本における高度でリアルタイムなトラフィックサービスを共同開発することで合意

ゼンリンとゼンリンデータコムは10月27日、欧米で地図・位置情報サービスを展開する、オランダのTomTom社と、日本における高度でリアルタイムなトラフィックサービスを共同開発することで合意したと発表した。

TomTom社は、世界68か国で地図サービスを展開しているグローバル企業。5億以上に上る膨大な交通ビッグデータを収集し、AIやマシンラーニングを駆使して分析処理したリアルタイム交通情報「TomTom Traffic」を配信してきた。

ゼンリンは、日本国内70拠点の情報収集力により、住宅地図やカーナビゲーション用の詳細な地図データを整備。国内カーナビゲーション向けでは約7割のシェアを持ち、多くの地図配信サービス・ソリューションにも地図データを提供してきた。また近年では、自動運転向けの3次元地図ソリューションの提供や、ドローンの自律飛行支援のための空の3次元地図の研究開発など、先端技術に適応したソリューション開発を進めている。

ゼンリンデータコムは、ゼンリンの詳細な地図をベースに、「いつもNAVI」などの地図・ナビゲーションサービスを提供しているほか、高度な地図配信プラットフォームを活用した、交通情報や位置情報の解析を行っている。

今回、業界トップクラスの技術とデータベースを持つ3社が協業し、各関連団体と協調し推進することで、リアルタイムなトラフィックサービスをはじめとした高い付加価値情報を創造。カーナビゲーション機能の充実、コネクテッドカー、自動運転など先端技術への活用をはじめ、新たなモビリティサービスの実現を目指す。