ホンダ PCX(東京モーターショー2017)《撮影 阿部哲也》

ホンダ(本田技研工業)は、大人気スクーターの『PCX』をフルモデルチェンジし、東京モーターショー2017でワールドプレミア。EVのほか二輪車初のハイブリッドモデルも市販予定車としてアナウンスしている。

二輪車初のハイブリッドシステムもトピックだが、刷新されたデザインにも触れたい。PCXは2010年に初代が登場。初代は繭型のリヤビューをはじめとした流線型が特徴のスタイル。そして2014年に登場した2代目は直線基調に進化。フルLED化されたライト類と相まって、都会的で高級感溢れるスタリングとなった。

ここで3代目がデザイン面で失敗すれば、いくらハイブリッドシステムが優れているとはいえ、新型自体が“失敗作”と捉えられる可能性がある。しかし、実際に3代目を前にして見ると“カッコいい”。初代のオーナーや2代目のオーナーから見ても“違和感のない”デザインに映るはずだ。

それには理由がある。開発リーダーの大森純平氏(本田技術研究所 二輪R&Dセンター 第1商品開発室 第2ブロック 研究員)によれば、初代と2代目のスタイリングを同時に意識しているという。よく観察するとフロントフェイスは2代目の直線基調、そして中腹は繭型に整えられていることに気づく。さらにシートやバックミラーの形状も刷新。シートは心地を改善。ミラーについては、このPCXをベースに最適な形状にデザインされたとのことだ。

また、カラーリングについては深いブルーは2代目と同じようにも見えるが、実はハイブリッドをイメージした別のブルーだという。アンダーカウルもグレーに塗られ、美しいツートーンカラーに仕上げられている。ボディの細部も原付クラスとは思えないグラマラスなラインだ。もし会場に訪れたら、新型の造形をよく見ると、まだまだ面白い発見があるかもしれない。

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