「前回のモーターショーから激動の2年が経ち、この場にふたたび立てたことを感謝したい」とプレスカンファレンスのスピーチを始めたのは、三菱自動車 取締役CEO 益子修氏。
激動の意味はだれもがわかっているが、益子CEOは「ルノー日産グループに入ることでスケールメリットの恩恵に授かることができ、V字回復に向けた着実な歩みを踏み出せた」とし、中期経営計画で示した、2019年までに販売台数、売上ともに30%アップ、営業利益率で6%達成に向けた意気込みを語った。
続けて、三菱自動車のこれからの成長を支えるのは現場の力だとし、R&Dにも積極的に投資を行うことを表明した。取り組みの成果のひとつとして、まず『エクリプスクロス』の日本向けバージョンを正式に発表した。これは、今年のジュネーブモーターショーで発表されたものと同じだが、日本市場に本格的に展開するため、国内工場で製造された車体を展示している。
さらに益子CEOは、SUVの新しい価値を加えたいとして、EV化、AI、コネクテッドへのシフトも宣言した。SUVは三菱自動車にとって長年手がけてきた特別な存在だが、次の100年を見据えた持続的な成長のためには必要な変革だという認識だ。
そして発表されたのが「Drive your Ambition」というブランドタグと、EV SUVのコンセプトカー『e-EVOLUTION CONCEPT』だ。新しいコンセプトカーは、三菱自動車の強みである。EVとSUVとを“大きい志”で融合させたクルマだとする。フロントモーターに加え、リアにデュアルモーター+AYCを搭載した3モーターの4WDシステムを採用している。AIエージェントも搭載しドライバーをアシストする。
【東京モーターショー2017】激動の2年、新しいSUVで持続的成長を目指す…三菱自動車
2017年10月25日(水) 22時30分
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