日野レンジャー(参考画像)

日野自動車は10月23日、大型トラック『日野プロフィア』のフロントハブベアリングに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。対象となるのは2003年11月5日〜2017年5月19日に製造された3万9687台。

大型トラックの低床4軸車において、整備解説書で指示したフロントハブベアリングの予圧の設定値が不適切なため、過大に設定されることがある。また、整備時にアウターベアリングを挿入する際、ベアリングのころ等を傷つけると、過大に設定された予圧により、ころの表面が剥離することがある。そのため、アウターベアリングにガタが生じ、そのままの状態で使用を続けると、ブレーキが引き摺り、最悪の場合、火災や脱輪に至るおそれがある。

改善措置として、全車両、当該アウターベアリングを新品に交換し、適切な予圧の設定値で正確にベアリングを組付ける。併せて、使用者ならびに自動車整備事業者に向けて、適切なフロントハブベアリングの整備要領について啓発する。

不具合は76件発生、火災事故が55件、物損事故が3件起きている。市場からの情報により発覚した。

改善箇所