昨年9月、宮城県大崎市内の市道で発生した交通トラブルを発端とする傷害事件について、宮城県警は18日、登米市内に在住する46歳の男を傷害容疑で再逮捕した。

宮城県警・佐沼署によると、問題の事件は2016年9月5日の午後7時50分ごろ発生している。大崎市田尻沼部付近付近の市道(片側1車線の直線区間)を乗用車で走行していた51歳(当時)の男性が、前方で停車していたクルマを追い抜いたところ、このクルマが執拗な追跡を開始。男性のクルマを抜き返して前方へ進出するとともに、道路を塞ぐような状態で停止した。

この行為に対し、男性が文句を言おうと車外に出たところ、停車したクルマを運転していた男は隠し持っていた刃物(のみ)で男性の右腕を刺して逃走。男性は肘あたりを貫通する重傷を負った。

事件を起こした容疑者の行方はわからないままだったが、今年6月になり、登米市内でクルマの進路を巡る交通トラブルから相手の顔面等を殴打したとして傷害容疑で逮捕された同市内に在住する46歳の男がこの事件に関わっていたことが判明したため、警察は同容疑で男を再逮捕したという。

登米市内では他にも同様の交通トラブル事件が数件発生していることを警察も認知しており、警察ではこれらにも再逮捕された男が関与した疑いが考えられるとして、男を厳しく追及。事件発生の経緯をさらに詳しく調べる方針だ。