インテルとモービルアイが開発した自動運転車の安全性評価のための数式

インテルとモービルアイは10月17日、韓国ソウルで開催中の「World Knowledge Forum」において、自動運転車の安全性を評価するための数式を開発した、と発表した。

この数式は、モービルアイのCEO兼インテルの上級副社長、アムノン・シャシュア博士が開発したもの。定型数式による計算を通じて、自動運転車が明確な責任のもとに運用され、過失を伴う事故を起こさないようにするための数式となる。

シャシュア博士らは、先進運転支援システム(ADAS)から完全自動運転へと向かう車両の自動化や進化における長年のノウハウをベースに、ドライバーが乗車していない自動車が事故を起こした場合の責任や過失という未解決の課題を解決するための数式を開発した。

数式では、他の車両がいかなる動きをしても、自動運転車が事故の要因になりえない安全な状態を定義。自動車業界や規制当局で取り決められた過失に関する明確な定義に準拠しながら、自動運転車が安全であると定義されたフレームワークの中でのみ、数式が運用されるようになっている。

アムノン・シャシュア博士は、「現在あるルールや規制は、自動車を制御しているドライバーがいることを前提に策定されており、自動運転車には新しいパラメーターが必要」と述べている。

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