日産ノート《撮影 長谷川朗》

日産自動車は10月6日、検査員の資格を持たない社員などが完成検査を行っていた38車種、約116万台のリコールを国土交通省に届け出た。

日産は国内全工場で検査員の資格を持たない社員などが完成検査の合否判定を行っていたことが発覚した。いつから不適切な検査を行っていたのかは不明だが、車検を受けた車両については完成検査に準じた検査が行われたと見なし、今回、納車してから1回も車検を受けていない車両についてリコールする。

対象車は『ノート』や『セレナ』『シルフィ』など、2014年1月6日から2017年9月19日まで生産された38車種、約116万台。

対象車は指定整備工場で自動車検査員が、安全環境性能が保安基準を満たしているかを点検し、不具合がある場合は是正する。

日産ではリコール費用として250億円程度を想定している。

●対象車種……日産『ノート』『セレナ』『シルフィ』『NV350キャラバン』『パラメディック』『エルグランド』『ジューク』『アトラス』『NV200バネット』『NV200』『GT-R』『エクストレイル』『スカイライン』『シビリアン』『ウイングロード』『NV150AD』『AD』『ADエキスパート』『ムラーノ』『ティアナ』『シーマ』『キューブ』『フェアレディZ』『リーフ』『マーチ』『ラティオ』『e-NV200』、いすゞ『コモ』『エルフ』、スズキ『ランディ』、マツダ『ファミリアバン』、三菱『デリカバン』『デリカ D:3』『ランサーカーゴ』『プラウディア』『ディグニティ』『キャンター』の合計38車種。

日産セレナ《撮影 長谷川朗》 日産リーフ《撮影 高木啓》 日産シルフィ