日本航空(JAL)と米ハワイアン航空が包括的な業務提携(9月25日、ホノルル)

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。


2017年9月27日付

●東芝メモリ、WD売却一時停止申請へ、中裁に正式決定まで仮処分(読売・2面)

●ヤマト運賃経済指標反映、法人向け新方式導入へ(朝日・1面)

●楽天フリーテル買収、格安スマホ再編加速か(朝日・11面)

●タカタ破綻3か月、連鎖倒産ゼロ(産経・10面)

●高速乗り放題パス、訪日客向けに販売(産経・10面)

●「アベノミックス」検証。景気回復実感は(東京・3面)

●日航、米ハワイアンと提携、全日空陣営からくら替え(東京・6面)

●ホンダ カブ国内生産へ。円安で中国から生産拠点回帰(東京・6面)

●消費税10%予定通りに、首相「リーマン級なければ」(日経・4面)

●日本の競争力、9位に低下、世界経済フォーラム(日経・11面)

●トヨタ、米でHV部品、400億円投資、現地生産後押し(日経・15面)

●ブラジルで小型車投資、トヨタ、新興国巻き返し(日経・15面)

●ニュース一言、カルソニックカンセイ森谷社長(日経・15面)

●日産、新型EV「リーフ」投入、「ロマンとそろばん」腐心(日経・19面)

ひとくちコメント

日本とハワイを結ぶドル箱路線の共同運航などをめざして、日本航空(JAL)と米ハワイアン航空が包括的な業務提携契約を結んだという。

両社が正式発表したもので、きょうの各紙も「日航、米ハワイアンと提携」などと報じている。それによると、日本〜ハワイ路線でのコードシェア(共同運航)や搭乗するとたまるマイルでの連携などで協力するもので、2018年3月25日から順次開始するという。さらに、ハワイから日本経由でアジアに広がる路線でもダイヤ調整や販売活動などの協業を検討するそうだ。

今回のJALとハワイアン航空の提携のように、共同運航などで提携する話は珍しくもないが、これまで全日本空輸(ANA)と提携していたハワイアン航空が、全日空陣営とは関係を解消し、JALに乗り換えたところが何とも興味深い話である。

ハワイアン航空と離縁したANAも指をくわえて見ているわけでもない。きょうの日経などによると「19年4月にもホノルル路線に欧州エアバスの超大型『A380』を導入する予定」と伝えており、「憧れのハワイ航路」をめぐる搭乗客の争奪戦でJALとANAが火花を散らすことになりそうだ。

日産リーフ《撮影 野口岳彦》