コンチネンタルタイヤは、タイヤの状態を常時監視し、路面条件に合わせてタイヤの性能特性を適応できる2つの新技術「コンチセンス」と「コンチアダプト」をフランクフルトモーターショーで発表した。
コンチセンスは、タイヤに内蔵されたゴムベースのセンサーがトレッドの深さと温度を常時監視。測定値が既定範囲を超えた場合、システムがただちにドライバーへ警告するほか、異物が刺さった場合はドライバーに緊急警報を発する。将来的には、コンチセンスにセンサーを追加し、温度や積雪の有無など、路面に関する情報をタイヤが感じ取り、車載エレクトロニクスやスマートフォンに通知できるようになる計画だ。
またコンチアダプトは、ホイールに組み込まれたマイクロコンプレッサーを利用し、リム幅を変えることでタイヤの空気圧を変更。安全性と快適性を左右する接地面積を、あらゆる路面条件下で調整できる新技術。4つの接地面積の組み合わせにより濡れた路面、凹凸のある路面、滑りやすい路面、通常路面で優れた適応性を発揮する。例えば、タイヤの空気圧を高くして接地面積を小さくすると、転がり抵抗が低くなり、滑らかな乾いた路面でエネルギー効率の高い走行ができる。対照的に、空気圧を低くして接地面積を広くすると、滑りやすい路面で理想的なグリップを発揮。1バール以下の空気圧も設定でき、積雪の深い場所での車庫入れや、凍結した路面を横切る際など、車をゆっくりと動かしたい場合にも対応する。
【フランクフルトモーターショー2017】コンチネンタル、タイヤが路面状況を感じ取る新技術発表
2017年09月25日(月) 18時30分
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