NXPの新型プロセッサー「S32V」の作動イメージ

オランダに本拠を置く車載半導体サプライヤー大手、NXPセミコンダクターズ(NXP)は9月21日、自動運転などのADAS(先進運転支援システム)向けの新型プロセッサーを発売した。

この新型プロセッサーは、「S32V」と呼ばれるもの。同社によると、ビジョンデータにセンサデータを組み合わせることにより、車が周囲の状況を正確に把握できるようになることが、レベル5の完全自動運転車の実現のカギになるという。S32Vプロセッサーは、フロントカメラやサラウンドビューなどのシステムに用いられ、複数の対象物の同時位置確認、特定、追跡、分類などの機能を持つ。

また、S32Vでは、NXPの第2世代「APEX-2ビジョンアクセラレータ」を使用したセーフティフュージョンと高性能プロセッシングの融合により、自動運転車の開発ニーズに対応。従来のGPUベースソリューションに比べて、高速かつ低消費電力で画像データを処理できる「デュアルAPEX-2エンジン」を搭載する。

NXPは、「自動運転車は変化する環境や悪条件への対応が必要なことから、ニューラルネットワークと機械学習が、自動運転車の開発に非常に重要」としている。