トヨタGR発表会《撮影 工藤貴宏》

トヨタ自動車は19日、スポーツカー戦略として「GR」という新たなブランド展開を発表。GRブランドで発売されるクルマがお披露目されるのと同時に、「GR Garage(GRガレージ)」という店舗を立ち上げる計画も明らかになった。

「GRガレージ」はこれまで展開してきた「AREA86」(2018年3月末で全店を閉店)の次のステップともとれる位置付けで、スポーツカーやモータースポーツを軸に幅広いお客様にクルマの楽しさを広げるのが狙い。専任のスタッフを配置し、地域のクルマファンが楽しめる活動をすすめていく。

コンセプトは「町いちばんの楽しいクルマ屋さん」。「クルマ好きがまた来たくなる、ずっと居たくなるようなお店づくり」というから、イメージは“気軽に入りやすいチューニングショップ”のようなものと思われる。新車を購入しなくても、購入後でもフラっと気軽に入れるような雰囲気作りと、サーキット走行会やミーティングなどイベントの充実が成功のキーとなるだろう。頻繁にイベントをおこなうことで、クルマを買った後でもユーザーは気軽に顔を出せるようになるからだ。

ところで今回の「GR」投入にあたり、プレス資料で興味深い一文をみつけた。それは「カスタマイズを楽しめるアフターパーツ『GR PARTS』も設定。走りの機能を追求するパーツとして将来的には機能系アイテムも導入する計画である」というものだ。

これまで「GAZOO Racing」や「G's」というブランドはあくまでコンプリートカーに向けられたものであり、後付け部品としての販売はしてこなかった。しかし今回スタートした「GR」は愛車に後から装着できる部品をリリースするというのが、実はこれまでともっとも大きな違いかもしれない。

具体的な計画に関してはこれから検討されるようで関係者から情報を得ることはできなかったが、パーツとして工場出荷後の車両に販売店で組み込める「TRD」や「モデリスタ」のアイテムのような存在になるのではないだろうか。

トヨタGR発表会《撮影 工藤貴宏》 トヨタGR発表会《撮影 工藤貴宏》 トヨタGR発表会《撮影 工藤貴宏》 トヨタGR発表会《撮影 工藤貴宏》