アウディジャパンは全面改良したミッドサイズSUV『Q5』を10月2日から販売を開始すると発表した。アウディジャパンの斎藤徹社長は9月20日に横浜市で開いた発表会で「アウディのSUVラインアップにおける主軸」と紹介した上で、年間3000台の販売を目指す計画を明らかにした。
斎藤社長は新型Q5の販売について「2017年は残り3か月しかないので1000台くらいだが、来年はフルイヤーで3000台を見込んでいる。先代は最も売れた年でも2000台にいっていない。3000台というのはこれまでのQ5の販売実績を踏まえるとかなり意欲的な台数だが、今すごく元気の良いセグメントなので、そのモーメンタムが台数増につながっていく」との見通しを示した。
また齊藤社長はQ5の競合車として「メルセデスベンツ『GLC』、BMW『X3』、ポルシェ『マカン』」を挙げたうえで、「やはりアウディのデザインは非常にすっきりしていて洗練されている。無駄のないというか飽きのこないデザインに共感して頂きたい。また乗り心地が非常にしなやか、快適で静か。ハンドリング性能も運転しやすい。その辺がアピールポイントになってくるのではないか」とQ5の優位性を強調した。
日本市場に導入される新型Q5は2リットル直列4気筒インタークーラー付きターボチャージャーガソリンエンジンのみの設定。斎藤社長は「直噴とポート噴射のデュアルインジェクションと、ターボ過給を組み合わせたエンジンは、最高出力252馬力、最大トルク370Nmと先代モデルに比べて22馬力、20Nm性能アップしている」と解説。
また先代に対して先代に比べて全長で50mm、全高で5mmそれぞれ拡大され、「クラストップの室内空間を実現したほか、ラゲッジスペースも最大で1550リットルと十分な容量を確保」する一方で、「ボンネットやリアテールゲートにアルミ素材を採用し、一方で強度が必要なセーフティシェルには熱間成形のスチールを使用するなどしてボディ剛性をアップしながら60kgもの軽量化を達成している」という。
さらに「空力においてもCd値0.30とSUVとして非常に優れた値を実現しており、燃費や高速での騒音低減に貢献」したことなどにより、「燃費はJC08モードで13.9km/リットルと先代比11%改善している」とのことだ。
安全装備も充実され、歩行者検知機能を持つ衝突軽減システムのアウディプレセンスシティやアダプティブクルーズコントロールなどを標準装備しているほか、時速65km以下の渋滞時に同一車線内でアクセル、ブレーキ、ステアリングの操作をシステムが行うトラフィックジャムアシストがQ5にも初採用された。
トラフィックジャムアシストに関して斎藤社長は「アウディは日本で2016年春の『A4』を皮切りに積極的に他の車種にも(自動運転)レベル2(相当)のトラフィックジャムアシスト機能を拡大採用してきた。18年中には台数でおよそ8割に相当する車種にレベル2を設定、採用する。そして19年中には一部のスポーツモデルを除いて全車種にレベル2を採用する計画」と述べた。
【アウディ Q5 新型】斎藤社長「SUVラインアップの主軸」…年販3000台目指す
2017年09月20日(水) 18時01分
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