日本エレクトライクの電動3輪自動車エレクトライク。

このところフランス、イギリス、ドイツが将来的にエンジン車の販売を規制すると声明を出したこともあって、EVが注目を集めている。

そんなこともあってEVとPHVの技術展示会であるEVEX(9月13〜15日、東京ビッグサイト)には、様々なEV関連企業の技術が展示されているかと思ったら、想像していたより地味な展示にちょっと拍子抜け。出展の締め切りは意外と早かったのだろうか。

それでも次世代自動車振興センターのブースには、実車展示・次世代充電インフラコーナーとして最近再び存在をアピールすべくTVCFなどで見かけるFCVのトヨタ『MIRAI』や『プリウスPHV』、電動3輪スクーターや各種充電ステーションなどが並べられていた。そこでユニークな乗り物を見つけた。『エレクトライク』と言うEVの3輪トラックだ。

これはインドの2輪メーカー、バジャージ社の3輪トラックをベースに日本エレクトライクがEV化したもの。日本では3輪トライクとして登録できるために側車付きのバイクと同じ3人乗車が可能なのだとか。このあたりはマイクロEVが1人乗りの原付4輪でなければ登録できないのと比べ、実用性が高いと言えそうだ。何よりレトロで個性的なデザインは街での注目度が高く、移動販売車としてのニーズがあると言う。

リチウムイオンバッテリーを搭載し、家庭用200Vでフル充電まで5時間、60kmの巡航距離があり、最高速度は49km/hと一般道なら十分な性能を誇る。現在補助金の支給は終了してしまったそうだが、価格は160万円とガソリン代が要らないことを考えれば(電気代は遥かに安いため)、割高感はそれほどない。

移動販売車やレジャー施設での利用がこれまでの主だった購買層らしいが、バッテリーの搭載量を増やし、乗車定員も増やせれば過疎地のモビリティとしても活用出来そうだ。

レトロで個性的なルックスもあって、結構な注目を浴びていた。 リアはトラックになっており、パネルバンやピックアップ仕様もあるそうだ。 操作系は3輪トラックそのもの。アクセルはハンドルグリップ。ペダルはブレーキのみだ。