日産自動車、新型リーフ オフライン式典《撮影 小松哲也》

日産自動車の西川廣人社長は、新型『リーフ』の受注が9月6日の発表からおよそ2週間で4000台に達したことを明らかにした。

西川社長は9月19日に、神奈川・横須賀市にある追浜工場で、新型リーフのオフラインおよびグローバル累計生産台数1億5000万台達成を記念した式典であいさつし「お客様から大変多くの受注を頂いていて、計画を遥かに上回るペースで受注を頂いている。大変ありがたいこと。絶好調な出だしといっていいと思う」と述べた。

具体的な数値について西川社長は「4000台を超えている。発表の時に最低2倍、できれば3倍までいきたいという話をしたが、その前提を遥かに超えている」と披露した。

西川社長によると「旧型リーフは月に1000台買って頂いた」ことから、新型は4倍のペースでスタートダッシュしたことになる。西川社長は「これからは供給が厳しくなるかと思う」としながらも、「良い悩み。ありがたい」とも話していた。

欧州メーカーを中心に電気自動車(EV)の品揃えを強化する動きが活発化していることについては「自動車会社が商品をご提供しなければ。お客様は買いたくても買えない。そういう意味ではだんだん品揃えが揃ってくるということで、もちろん競争も厳しくなるが、EVの世界がどんどん広がっていくということで、我々にとっては想定した通りのことが起きつつあるし、ウエルカム」との考えを示した。

また9月15日に発表した、日産とルノーに三菱自動車を加えた企業連合(アライアンス)の中期計画の中で、12車種のEVを投入する計画を打ち出したことに関しては「我々がEVですよといって売るのではなく、お客様がそういうチョイスをどんどんするような状況を、我々が準備をすることが大事。そういう意味ではアライアンスとしても十分議論ができてるし、それなりに技術も進んでいるし、その時代を迎える準備はできていると思っている」と強調した。

一方、この日行われた式典であいさつした山内康裕CCOは「考え方によっては、84年間もクルマを造っていれば1億5000万台くらいできるだろう、という見方もあるかもしれない。しかし84年間、日産自動車がこうやって存続をできたということは、まさに1億5000万台分のお客様が我々のクルマを購入してくれたからこそ、84年間というものがある」と指摘。

その上で「1億5000万台がこの新型リーフで偶然にも、幸運にも達成できたということは、この新型リーフが私ども日産自動車の過去とそして未来をつなぐクルマであることの証ではないか」と述べた。

日産自動車 西川廣人 社長《撮影 小松哲也》 日産自動車、新型リーフ オフライン式典《撮影 小松哲也》 日産自動車 山内康裕 CCO《撮影 小松哲也》 日産自動車、新型リーフ オフライン式典《撮影 小松哲也》 日産自動車、新型リーフ オフライン式典《撮影 小松哲也》