三菱ふそう eキャンター 北米仕様

三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は9月14日、ニューヨークにて、電気小型トラック『eキャンター』を世界市場へ向けて発表した。

eキャンターは、世界初となる量産EVトラック。今回北米で発表した車両は、車両総重量7.5トンクラス、1時間(直流急速充電)/9時間(交流230V)の充電で航続距離は100km以上を実現する。最大出力129kW、最大トルク420Nmを発生するモーターを、360V・13.8kWhの高電圧リチウムイオンバッテリーパック6個で駆動。従来のディーゼル車と比較して、走行1万kmあたり、最大1000ユーロ(約13万円)のコスト削減を可能にする。

MFTBCではeキャンターの生産開始に先駆けて、2017年5月に川崎工場内に国内初となるEVトラック用の急速充電設備を開設。7月には、国内向けeキャンターを川崎工場にて生産開始。50台を製造し、内25台はセブン-イレブンに納入を予定している。7月下旬には欧州子会社のトラマガル工場(ポルトガル)にて、欧州・北米向けの車両100台の生産を開始した。米国ではUPS社に最初のeキャンターを納入。また、ニューヨーク市に拠点を置く野生生物保護協会、ニューヨーク植物園、ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ニューヨーク、ビッグ・リユーズ・ブルックリン、4つの非営利団体に提供する予定だ。

MFTBCでは、今後2年間でさらに500台の販売を計画しており、2019年から一般顧客向けに量産を開始する。