ボッシュは9月12日、ドイツで開幕したフランクフルトモーターショー2017において、今後数年以内にすべての新車にソフトウェアの自動更新機能が導入されるとの見通しを明らかにした。
無線による車載ソフトウェア更新は、OTA(オーバー・ジ・エア:無線接続)更新と呼ばれる。ボッシュでは、スマートフォンの画面を触れるだけで、車載ソフトウェアの更新や、クラウドからの新しい機能を直接ダウンロードでき、そのために修理工場やディーラーに足を運ぶ必要がないシステムを構築する。
最近の車は、ソフトウェアを多く搭載しており、その脆弱なリンク、そして不正操作がもたらすリスクの増大が問題になっている。ボッシュによると、そのリスクを考えた場合、クラウド経由のソフトウェア更新は車載ソフトウェアを常に最新レベルにし、セキュアな状態に保つ格好のソリューションになるという。
ボッシュでは、新しい機能や改良された機能を、車両に直接中継転送。新しい暗号化技術でOTA更新のセキュリティを確保することを目指す。
ソフトウェアのOTA更新では、オンラインセキュリティ更新の開始、そしてダウンロードする新機能の選択を、ドライバーがスマートフォンまたは車両のインフォテインメントシステムで行う。この情報はクラウドに送信。クラウドはアプリストアのように機能し、更新準備が整ったアップデートを保管。ドライバーの求めに応じて、車両へのソフトウェアのダウンロード手順を実行する。
【フランクフルトモーターショー2017】車載ソフトの自動更新、数年以内に全新車に導入へ…ボッシュ
2017年09月14日(木) 16時45分
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