10日午後6時50分ごろ、徳島県三好市内の国道32号で、徒歩で道路を横断していた男性が乗用車にはねられる事故が起きた。男性は後続車にもひき逃げされて死亡している。

徳島県警・三好署によると、現場は三好市池田町トウゲ付近で片側2車線の直線区間。中央分離帯があり、横断歩道や信号機は設置されていない。69歳の男性は徒歩で道路を横断していたところ、左方向から交差進行してきた乗用車にはねられた。

男性は第2車線付近で倒れこんだため、事故の目撃者が男性の手前に立ち、第1車線へ回避するように誘導していたところ、1台のクルマが回避後に第2車線へと戻った際に男性をはね、そのまま走り去った。

男性は近くの病院へ収容されたが、全身強打に伴う出血性ショックが原因でまもなく死亡。警察では最初にはねたクルマを運転していた宮崎県宮崎市内に在住する22歳の男性から自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)容疑で事情を聞くとともに、死亡ひき逃げ事件としても捜査を開始している。

死亡した男性は自宅前で横断していたとみられ、警察では二つの事故と死因の因果関係を調べるとともに、事故発生の経緯を詳しく調べている。