AZAPAと早稲田大学次世代自動車研究機構自動車用モデルベース制御研究所は、自動車のパワートレインおよび性能に関わる機能システムのモデル化を目的とした、「モデルベース制御研究会」を発足した。
近年、自動車の燃費規制の導入が進んでいる。AZAPAでは「いっぽう、最も厳しいとされる2020年以降の規制への対応シナリオは明確にされていない。自動車の進化の方向性、自動車の価値や役割に関しても見つめ直す機会」と分析する。
AZAPAは、国内自動車メーカーおよびサプライヤーに向けて、モデルベーステクノロジーを基盤とするフロントローディング化(開発の初期に負荷をかける)を行なうプロセスを提唱し、自動車の機能システムごとの性能(局所最適解)のインテグレーションと、自動車全体の性能(全体最適化)の可視化と設計の仕組みを、ソリューションとして提供している。
AZAPAと早稲田大学との取り組みにより、自動車の各機能システムのモデル化を推進し、AZAPAのソリューションを強固にする。また、早稲田大学自動車用モデルベース制御研究所は他大学とのインターフェイスも兼ね、精度の高い解析モデル(3D)を1Dシミュレーションモデルにリダクションするなど、AZAPAのサービスを支える研究機関のひとつとして機能する予定だ。
提供するサービスは、以下の通り。
(1)リダクションサービス……精度の高い解析モデル(3D)を制御で利用できるように、高速演算が可能な簡易モデルに変換(1Dシミュレーションモデル化)
(2)エンジニアリングサービス……車両の各機能システムのモデル化とインテグレーション、適合
(3)計測システムの研究・開発ソリューション……新たな適合手法の開発、およびセンサーレスな計測システムの研究・開発
制御開発のAZAPAと早稲田大学自動車用モデルベース制御研究所が研究連携
2017年09月11日(月) 07時30分
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