メルセデスマイバッハSクラス《撮影 小松哲也》

メルセデス・ベンツ日本は9月8日、新型メルセデスマイバッハ『Sクラス』の予約受付を開始したと発表した。メルセデス・ベンツ日本の上野金太郎社長は同日都内で開いた発表会で「量産車として世界最高の後席の静粛性を実現できた」と述べた。

上野社長は「メルセデス・マイバッハは、メルセデスベンツブランドの傘のもとで究極のハイパフォーマンスを追求するメルセデスAMGと並び、究極のエクスクルーシブ性を追求する威厳と風格を備えたブランド」と、改めてマイバッハブランドの位置づけを強調。

その上で新型メルセデス・マイバッハ Sクラスについて「メルセデスベンツ『Sクラス』のロングモデルよりもさらに20cm長いホールベースを備え、しかもその延長分をすべて後席乗員の快適性向上のために充てることで、ゆったりとそして余裕のある後席の空間を実現した」と紹介。

後席空間に関しては「シートは左右ともにオットマンを備え、43.5度までのリクライニングが可能なエグゼクティブシートを採用。またホットストーン式リラクゼーション機能を含む6種類のマッサージプログラム、左右のフロントシート背面には10インチ大画面モニターとワイヤレスヘッドホンによる移動中でも映画やテレビ番組などを楽しめるリアエンターテインメントシステム、アームレストなど手に触れる部分を快適な温度に温める各種ヒーター、高級素材をクラフトマンシップで丹念に仕上げたインテリアが、その快適性をさらに高める」とした。

さらに「優れたエアロダイナミクスにより風切り音の低減と、後席を大きく囲む遮音材、特殊なシーリング技術などにより量産車として世界最高の後席の静粛性を実現できた」とも述べた。

日本市場に投入される新型マイバッハSクラスは、新型の4リットルV型8気筒直噴ツインターボエンジンを搭載する右ハンドル仕様の後輪駆動モデルのS560、左ハンドル仕様の4MATIC(全輪駆動)モデルのS560 4MATIC、6リットルV型12気筒ツインターボエンジン搭載のS650の3タイプとなっている。

価格はS560の2モデルがいずれも2253万円、S650が2761万円で、このうちS560 4MATICの納車が9月から、それ以外のモデルは12月を予定しているという。

上野社長は「メルセデスマイバッハブランドには他にもいろいろなモデルがある」と、全長6.5mの『プルマン』や『S650カブリオレ』、ブランド初のSUVモデル『G650ランドレー』などを紹介した上で、「メルセデスマイバッハはこれからもお客様に究極のラグジャリーをお届けしていく」と締めくくった。

また、この日の発表会ではメルセデスベンツEクラスの4番目のボディタイプで、メルセデスブランドでは初のクロスオーバーモデルとなる『Eクラス・オールテレーン』を9月26日に発表することが実車展示とともに披露された。

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