新型センサフュージョン

日本電産は9月7日、子会社の日本電産エレシスが世界最小の単眼カメラとミリ波レーダを一体化した新型センサを開発したと発表した。

従来のミリ波レーダはフロントグリルに配置するため、汚れ付着による感度低下、軽衝突時の軸ずれ、フロントデザインへの影響などがあったが、新型センサは単眼カメラ同様、ルームミラー裏のウィンドシールドに配置可能。これらの課題を解決できる。

また、独自開発の新型アンテナを採用することで、車室内のウィンドシールド配置でありながらミリ波レーダは検知距離200m以上、また検知角度は広角の90度を達成。フロントグリル配置と同等の検知距離を実現することで、先行車との車間距離を一定に保って走行するアダプティブクルーズコントロール(ACC)のセンサとして使用できる。

さらに、カメラとミリ波レーダを一体化したことで、従来の別体型センサフュージョンに比べて高度なセンシングができるため、様々な走行シーンや道路環境における衝突被害軽減ブレーキ(AEB)の作動下で、従来よりも早いタイミングで最適な制御を実現する。