日産自動車 山内康裕CCO(左)とZF ピーター・レイク取締役

ZFは9月5日、日産『セレナ』の自動運転技術「プロパイロット」に採用された前方カメラで、「2017日産グローバルサプライヤーアワード イノベーション賞」を受賞したことを発表した。

日産自動車は毎年、世界中のサプライヤーの中から、品質、エクセレンス、イノベーションの各分野で最も優れた企業を表彰している。今回、プロパイロットに採用されたZFの前方カメラにおける革新的技術が高く評価され、受賞に至った。

プロパイロットは高速道路上の同一車線内走行用に設計された自動運転技術。ZFのカメラ技術と画像処理技術を組み合わせることで、アクセル、ブレーキ、ステアリングのすべてを自動的に制御し、渋滞走行や長時間の巡航走行などで感じていたストレスを大幅に低減する。

横浜で行われた授与式では、日産自動車の山内康裕CCOより同賞を授与。ZFのカメラ技術が日産から賞を受けるのは、2014年に『キャシュカイ』と『エクストレイル』に第2世代カメラ「S-Cam2」が搭載されて以来、2度目になる。ZFは、すでに10社以上の大手自動車メーカーと前方カメラの取引を行っている。

今回の受賞に対し、ZFの市場開発担当であるピーター・レイク取締役は「この様な権威ある賞と、プロパイロットという画期的なシステムの開発に貢献する機会を得たことをとても感謝している。運転支援および自動運転機能の技術開発において最先端を走る日産自動車に、今後も貢献できることを楽しみにしている」と述べている。