日産リーフ新型《提供 日産自動車》

日産自動車が9月6日に世界初公開した新型『リーフ』は、400kmという航続距離や内外装の一新に加えて、ボタン操作ひとつで自動的に駐車ができる『プロパイロット パーキング』と名付けたシステムを、日産として初採用したのも特徴のひとつだ。

新型リーフの開発を手がけたNissan第一製品開発部の磯部博樹チーフビークルエンジニアはプロパイロット パーキングについて「『セレナ』や『エクストレイル』に採用しているインテリジェントパーキングアシストはステアリングの制御のみを自動で行っているが、プロパイロット パーキングはそれに加えてアクセルとブレーキ、切り替えしの際のシフトチェンジ、さらには駐車が終わった後のパーキングブレーキまで自動でかけることができる」と解説する。

しかもこれらの操作はセンターコンソールにあるシフトレバーの根元付近に設けられた専用のスイッチを押すだけで「指一本ですべての駐車操作を完結することができる」というシステムになっている。

また「駐車のモードも、後ろ向き駐車のみならず、縦列駐車、EVでよくある充電のために頭から突っ込むようなシーンでも非常に使いやすい前向き駐車、これらを自由に選択することができる」という。

プロパイロット パーキングのシステム構成は、日産の駐車支援機能のひとつアラウンドビューモニターをデジタル化した上で、前後左右1台ずつ計4台のカメラと、前後各4か所、左右各2か所に備えられたパーキングソナーを使って、駐車場内の空きスペースや周辺の状況をモニターして駐車に必要な操作を自動で行うというものだ。

一方、プロパイロット パーキング作動中にドライバーが何らかの操作を行うオーバーライドした場合も「より安全サイドに」振った機能も備えている。

具体的には「システム制御中にドライバーが場合、速度が速いと感じたり、あるいは急に人や物が飛び出した時にブレーキを掛けた場合、減速しながら制御することも可能だし、ブレーキを離した時点で駐車を再開する」という。

また「スイッチを離した瞬間に車両は自動的に停止する。再度スイッチを押せば、車両が停止した位置から制御を再開する。一方、ドライバーがアクセルを踏んだ場合は、ドライバーが踏み間違いをしている可能性があると判断し、その場でシステム制御を解除し、自動的に停止する仕組みにしている」とのことだ。

新型リーフは日本では10月2日から販売を開始する。価格は315万360〜399万660円で、最上級グレードのGはプロパイロット パーキングを始めとする装備が標準化され、中間グレードのX(価格351万3240円)では21万600円でプロパイロット パーキングを装着できるという。

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