コンチネンタルは9月4日、ドイツで9月12日に開幕するフランクフルトモーターショー2017において、「eホライズン」の最新版を初公開すると発表した。
eホライズンは、エレクトリック・ホライズンの略。コンチネンタルが開発したスワームコネクティビティで、クラウドから送られるデータによって事前に道路状態を予測し、燃費と車両の安全性の向上に貢献する技術などを展開している。
フランクフルトモーターショー2017で初公開予定のeホライズンの最新版では、すべての車両セグメントでスワームコネクティビティを利用できるようにする。その技術基盤は、交通標識認識に利用されるADAS(先進運転支援システム)用車載カメラ。コンチネンタルは、カメラから収集したデータをすべてのドライバーが利用できるように、クラウドソーシング機能を車載カメラに統合する。
この機能では、検出した物体に関する情報がeホライズンに提供され、eホライズンがデータ管理とクラウド通信を処理する。地図データは恒久的に更新され、予測運転の精度を向上。さらに、ドライバーは制限速度、道路工事、その他の状況に関する位置情報を受け取ることができる。
コンチネンタルによると、先の交通状況がまだ視界に入っていない車両でも、クラウドデータを処理することにより、たとえば、最適なブレーキ力が得られるよう準備したり、ハンドル操作の事前準備ができるという。コンチネンタルは、「なるべく早い段階で車両機能を最適化できるようにするこの予測操作が、コンチネンタルのeホライズンの核心で、自動運転に欠かせない要素」と説明している。
【フランクフルトモーターショー2017】コンチネンタル、最新「eホライズン」公開へ…クラウドソース機能をカメラに統合
2017年09月05日(火) 17時15分
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