ドイツに本拠を置く自動車部品サプライヤー大手、ZFは8月30日、グローバルBCS(ボディコントロールシステム)事業部門を香港のラックスシェア社に売却する契約を締結した、と発表した。

今回の売却は、事業の移転が両社の戦略目標に合致したことから実現したもの。ZFのグローバルBCS事業部門は、無線周波数(RF)エレクトロニクス事業を含め、幅広い製品ラインナップを展開することで確固とした地位を築いている。優秀な人材と堅実な財務基盤も備えている。

ZFはグローバルBCS 事業部門をラックスシェア社に売却することにより、従業員、顧客、ビジネスパートナーには利益がもたらされ、とくにアドバンスド・ヒューマン・インターフェイス・ソリューション分野の戦略的開発活動が、スムーズに進んでいくことを見込む。

なおラックスシェア社は、グローバルBCS事業部門を独立企業として運営する方針。これまで通り、ドイツのラードルフツェルを本部所在地とし、現在のグローバルBCS事業経営陣が引き続き事業を率いる予定。事業活動の完全な移転は2017年末に完了する見通し。

ZFのグローバルBCS事業部門(RFエレクトロニクスを含む)は、11か国の16拠点に約6000人の従業員を擁する。雨量/光/湿度/太陽光負荷センサー、パッシブエントリーアクセスシステム、電子制御パネル、HVACコントロール、電子式/機械式ステアリングコラムロック、タイヤ圧監視システムなどを供給している。