ライブバスVR

武道館単独ライブを控えた5人組ダンスロックバンド「DISH//」が高速バスで移動中、メンバーのひとり北村匠海が、同じくメンバーの矢部昌暉に告白した?! 実は、高速バスの乗客がVRコンテンツを楽しめるサービス「ライブバスVR」の体験風景。

バス運行会社のWILLERと通信事業者のKDDIは31日、高速バスの移動中にVRコンテンツを楽しめるサービス「ライブバスVR」を提供すると発表した。第一弾のサービスとして、ダンスロックバンド「DISH//」(ディッシュ)メンバーとの雑談やデート、告白などのシーンを体験できる。

都内で開催された発表会にDISH//が登場し、メンバーの矢部が、北村が告白するVRコンテンツを体験。ファンの気持ちになって、とゴーグルをかけた矢部は、動画が始まる前から「すごい、きれい」と興奮気味。そして……。「ドキッとしてしまった。バスの他の乗客に聞かれないようにボソボソした声がリアル」と。

高速バス「WILLER EXPRESS」は、ライブイベント会場への移動手段として年間約70万人(2016年実績)が利用している。2010年12月からは、アーティストグッズのプレゼントや限定DVDの放映など、様々な「オリジナル特典」が付いたライブ会場直行バス「ライブバス」を運行している。

ライブバスVRでは、従来のライブバスの特典に加え、バス車内でKDDIが制作した限定VRコンテンツを体験できる。

第一弾として、5人組ダンスロックバンド「DISH//」(ディッシュ)の単独ライブ「DISH// 日本武道館 '18元旦 単独公演」(1月1日、東京の日本武道館で開催)において、全国各地から運行されるツアーバスで、ライブバスVRを提供する。乗客は360°拡がるVR映像で、メンバーとの雑談やデート、告白などのシーンを体験できる。DISH//のコンサートではライブバスの運行実績が最多で、ライブバスVRの開始にあたっても、DISH//とのコラボとなった。

ライブバスVR乗車時に、乗客1人1台にVR用ゴーグル「ハコスコ」が渡され、乗客自身のスマートフォンを設置してVRコンテンツを体験する。なお別途料金を払えば「DISH//」仕様のオリジナルデザインのハコスコも購入できる。またバス1台につき1台の最新VR機器「ハコスコDX2」(デラックス2)も用意されており、より臨場感溢れるコンテンツも楽しめる。

KDDIビジネスIoT企画部の原田圭悟部長は、「VR体験を実現していく上で、場所が確保されている、目的を共有するファンが集まっている、移動という隙間時間の活用という理由で、ライブバスはVR活用に最適」と話す。

ライブバスVR ライブバスVR体験。ゴーグルは今回のプレゼンテーション用で営業時とは異なる。《撮影 高木啓》 DISH//矢部がライブバスVRを体験。《撮影 高木啓》 DISH//《撮影 高木啓》 DISH//(後列)とWILLERの村瀬茂高代表取締役(前列向かって左。※)、KDDIの原田部長(同列向かって右) ※瀬の右の部首の上は刀。《撮影 高木啓》