ドイツに本拠を置く自動車部品大手、ボッシュは8月28日、最新のADAS(先進運転支援システム)として、自転車や歩行者を保護する予測緊急ブレーキシステムを開発した、と発表した。
都市部を中心に、車と自転車の事故が増加。ドイツでは、事故の4分の1に自転車が関係し、人身事故につながっている。ドイツ連邦統計局によると、2016年だけで交通事故死者の約12%にあたる393人が、車と自転車の事故によるもの。ドイツのすべての車に自転車を検出できる緊急ブレーキシステムを装備すれば、人身事故につながる自転車と車の事故を、ほぼ半分に減らせるとの試算もある。
ボッシュの新しい緊急ブレーキシステムでは、車両の周囲の自転車や歩行者を正確に検出。緊急ブレーキシステムのレーダーやビデオセンサーが差し迫った衝突を検出するとすぐに、ボッシュの「iBooster」は自動的にブレーキングを開始し、車両を停止させる。
2018年以降、ユーロNCAPの評価システムには、自転車の検出を想定した緊急制動が含まれる予定。ボッシュ取締役会のディルク・ホーアイゼル取締役は、「先進運転支援システムは常に警戒しており、緊急時には人間の動作よりも迅速に対応する」と述べている。
ボッシュ、予測緊急ブレーキを開発…自転車や歩行者を保護
2017年08月29日(火) 07時45分
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