8月10に開幕した「インドネシア国際オートショー」(インドネシアモーターショー)でワールドプレミアとなった三菱の新型車『エクスパンダー』。同車のマーケティングを担当した三菱自動車商品戦略本部商品企画部の前川裕史さんは想定ユーザーについて「ライバルよりも若いファミリーを狙っていく」という。
「ライバルに相当する小型MPVがどんなユーザーに購入されているのかを調べたのですが、比較的に年齢層の高いファミリーが顧客となっていることがわかりました。そこで、我々は少し若い層を狙っていこうと思います」
ライバルに比べて大胆で個性的ながらスタイリッシュなデザインはもちろん、若い人たちに向けてのアピールのひとつなのだ。
またインテリアはライバル以上の上級感を演出して差をつつけるため、ダッシュボード表面を革張り風に見せるステッチを入れたり、ATでもシフトレバーにブーツを備えたり、見た目の質感を高めている。しかし見た目だけではなく、空調のダイヤルの操作フィーリングを向上させるなど操作感でも配慮しているのだ。
そのうえ快適性や実用性にも注力し、たとえば「2列目と3列目シートのフラットアレンジができつつ、2列目はタンブルフォールディングして乗降時に足元が広くなる」というライバルにはないシートアレンジの幅を実現。
また、車内にたくさんの靴を置く人が多いという現地の嗜好に合わせて助手席シートアンダートレイやラゲッジルームの床下など靴を収納できるスペースを多く確保しているのも特徴だ。
ニューカマーだからこそ先行する強力なライバルに対して惜しみなく新しい仕掛けを盛り込んで道を切り開いていく。開発スタッフからはそんな意気込みが感じられた。
午後のプレスデー、そして夕方からの一般公開の様子を見ていると、この日、会場の中でもっとも注目を浴びていたのは「エクスパンダー」だと感じられた。このクルマに関する人々の期待と注目度は間違いなく高い。
【インドネシアモーターショー2017】三菱の新型MPV エクスパンダー は若年層を狙う
2017年08月13日(日) 09時00分
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