インドネシア国際オートショー(インドネシアモーターショー)のプレスデー(8月10日)にてワールドプレミアとして発表された三菱の新型車『エクスパンダー』。
「新規開発のプラットフォーム、新しい車名、そしてこの車を作るための新工場建設。このクルマは三菱自動車としてとても力の入ったプロジェクトです」と、マーケティングを担当した三菱自動車商品戦略本部商品企画部の前川裕史さんは言う。さらには「収益の柱にしたい」というから期待は大きい。
この新型車は今年の秋からインドネシアの新工場で生産がスタートするが、年間約6万台をインドネシア国内向けに製造予定。そのほかのアセアン地域で1万5000台、そしてエジプトやボリビアなどに5000台を輸出する計画になっている。
そんなエクスパンダーは東南アジア向けとした開発されただけあって、アセアン地域の事情にあわせた設計がおこなれている。そのひとつが浸水対策と優れた渡河性能だ。
吸気ダクトは高い位置に配置するとともに、フロアにある貫通穴を塞ぐことで防水性を向上。スコールの後は道が川のようになることもあるこの地域で喜ばれる設計になっている。
また最低地上高はクラストップレベル(直近した中国メーカー車と横並びだが日本メーカーとしてはトップ)である205mmの最低地上高も自慢だ。
また、赤道に近くて暑くなる場所柄、エアコンは大風量で低騒音のユニットを採用。そんな空調に関して(インドネシアでは常識ながら)記者が驚いたのは、ヒーターが組み込まれていないことだ。だからエアコンの温度調整ダイヤルは赤い目盛りがない。
【インドネシアモーターショー2017】三菱 エクスパンダー、ヒーターは採用せず
2017年08月12日(土) 09時00分
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