日産 NV350キャラバンオートエアコン(参考画像)

カルソニックカンセイでは、お盆シーズンを迎えたこの時期、渋滞対策として知っておきたいカーエアコンの豆知識をニュースレターにて紹介している。

それによると、カルソニックカンセイでは、オートエアコンの温度設定について、日本車は「25度」、欧州車は「22度」を推奨している。夏季、燃費を良くしようと、暑さを我慢して、エアコンの温度設定を高くしてしまいがちだが、これは得策とは言えない。家庭用エアコンでは設定温度を下げるほど消費電力が上がるため、カーエアコンも設定温度が低い方が燃費が悪くなると思っている人も多いが、実際は設定温度が低すぎても高すぎても燃費への影響は同程度だという。

カーエアコンは吸い込んだ空調風を冷却・除湿し、その後、エンジンから発生している熱とこの冷たい空気を混合させることで温度調節(再加熱)を行う。内気循環の場合、これにより、設定温度が高いと、その室温の空気を再度0度近くまで冷却するためにより多くのエネルギーが使われる(=燃費悪化)ことになる。日本車は「25度」、欧州車は「22度」が温度設定の中心のため、エアコンはこの温度を基準にしておくのがおススメだという。

またドライブ中の眠気については、内気循環と外気導入に気を付けるよう呼びかけている。渋滞で長時間車内にいたり、内気循環のまま運転していると、車室内のCO2濃度が高くなり、眠くなることがある。CO2濃度は約3万ppm(=3%)になると吐き気や頭痛がおき、8万ppm(=8%)になると昏睡状態になると言われているが、セダンで内気循環、4名乗車でもCO2濃度は約4000ppm(=0.4%)で、すぐ眠くなる条件ではない。だが、快適な運転をキープするために、内気循環を使う時は30分に1回程度、外気導入を行うことを推奨している。