新型アウディA8に搭載されているインテルの自動運転技術(参考画像)

インテルは8月9日、新たな自動運転車の開発計画を発表した。これは8月8日、インテルがモービルアイを傘下に収めたことに伴う発表で、両社は自動運転車の共同開発に取り組む。

インテルとモービルアイは、米国、イスラエル、欧州の3地域において、自動運転の公道試験を行う計画。テスト車両は2017年後半から配備を始め、最終的には100台以上のテストカーを導入する。

インテルとモービルアイのテスト車両は、「レベル4」の完全自動運転技術を搭載する予定。最高位の「レベル5」のひとつ下に位置するレベル4は、米国の自動車技術者協会のSAEによると、ドライバーが制御を再開する必要がある場合を除いて、ほとんどの運転状況において、車両がドライバーに代わって運転操作を行うことを意味する。

モービルアイの共同創設者で、間もなくインテルの上級副社長に就任予定のAmnon Shashua氏は、「モービルアイのセンサーや地図などの技術は、世界のあらゆる場所で自動運転を可能にするために非常に重要」と語る。

インテルは、独自のオープンコンピューティングプラットフォームやデータセンター、5G通信技術に、モービルアイのセンシングやマッピング技術を組み合わせて、高度な自動運転の実現を目指していく。