原発事故による避難者に対する高速道路の無料措置

国土交通省は、福島原発事故による警戒区域からの避難者に対する高速道路の無料措置の利便性を向上するため、対象者に新たにカードを交付する。福島県と関係市町村と調整を開始する。

原発事故による警戒区域からの避難者に対する、高速道路の無料措置は、2012年4月1日から政府として避難を指示または勧奨している区域に住む避難者の一時帰宅など、生活再建に向けた移動を支援する目的で実施している。

現在、出口料金所で手続きが必要のため、混雑が課題となっていた。今回、避難者の出口料金所の通行を迅速化するため、新たにカードを交付することを検討する。対象者に顔写真付きカードを交付することで、確認時間が短縮され、渋滞解消に寄与するとともに、携帯性など、利便性向上が図れる。カードの有効期限は2020年3月末までと設定することを検討している。

今秋からカード交付開始、2018年4月からカードによる通行へ完全移行に向け、福島県、関係市町村と調整する。

原発避難者に対する無料措置の利便性向上(案)