デンソーは8月8日、自動運転用半導体のキー技術となる半導体IP(Intellectual Property)の開発・設計を行う新会社「エヌエスアイテクス」を設立すると発表した。
車両に搭載される環境、安心・安全を中心とする技術は、高度な電子制御が行われており、多くの車載半導体を使用。次世代自動車に向けた技術開発が進む中、車載半導体のニーズはさらに高まると見られている。特に自動運転の時代には、クルマの周辺環境をセンサーや車外からの通信により入手した膨大な情報を高速処理で把握して、自動走行に必要な判断処理ができる、消費電力の少ない高性能半導体が必要になる。
新会社では、各種センサーや車外から入手した、周辺環境の膨大な情報を高速、効率的に処理し、最適なクルマの動作を判断する、新しいアーキテクチャーの次世代プロセッサーを開発。開発したプロセッサーは半導体IPとして幅広く車載用マイコン・SoC(System on a Chip)メーカーへライセンス販売していく。
新会社は2017年9月、東京都港区港南に設立。資本金1億円で設立時の従業員数は55人。新社長には、デンソーで車載電子機器の開発・設計に従事し、電子基盤技術統括部担当部長などを歴任してきた新見幸秀氏が就任する。
デンソー、半導体IP設計の新会社を設立…自動運転用半導体のキー技術を開発
2017年08月08日(火) 16時13分
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