ワルシャワ中央駅《撮影 関 航介》

訳あってポーランドに住むことになった筆者。まだあまりよく知られていないこの国を、日本人の目線から不定期でお伝えしようと思う。

ポーランドの首都ワルシャワ。クルマが多く走り回るが、市民や観光客の足となっているのは公共交通機関だ。今回はワルシャワの公共交通機関について紹介する。

■鉄道

多くの日本人にとって一番身近な乗り物は鉄道かもしれない。特に東京で働く人にとって、電車なしの生活は考えられないだろう。しかしワルシャワでは一般的な交通手段として電車を利用することはない。というのも、ワルシャワには他の街や国(ドイツやロシアなど)に移動するための長距離鉄道しかないのだ。

ワルシャワから鉄道を利用する場合、ワルシャワ中央駅(Warszawa Centralna)から乗車することになるが、券売機はなく、切符はカウンターで購入することになる。常に長い列が並んでおり、カウンターの係員は英語が通じないことが多いので観光客は事前の準備が欠かせないだろう。また、ワルシャワ中央駅という名前にもかかわらず、プラットフォームは4本しかない、意外とこじんまりとした駅だ。

■バス

バス路線はワルシャワ市内でとても充実している。上記のワルシャワ中央駅から出たところにバスターミナルがあるので、市内の移動はバスがメインになることが多いだろう。切符はルフ(RUCH)と呼ばれる売店や、コンビニ、券売機、バスの車内券売機などで購入できるが、券売機が置かれているのはワルシャワ中央駅などかなり限られており、バスの車内の券売機もクレジットカードがないと買えないので、事前に購入しておくことをお勧めする。

ワルシャワ中心地の移動なら、20分間有効な切符が1枚3.40ズウォティだ(約100円)(2017年8月現在)。ちなみにこの切符、下記で解説する路面電車と地下鉄と共通。

バスに乗る際注意しなくてはいけないのが、乗ったらまず車内の改札機に切符を通すこと。これを行うと切符に時間が印字され、そこから20分間乗車することができる。もし改札機を通さないと、抜き打ちで切符をチェックされた際、高額の罰金を科せられるので要注意だ。

■路面電車(トラム)

路面電車もバスと同様にワルシャワ市内を広くカバーしている交通機関だ。バスと違い渋滞に巻き込まれることもなく、バスでは通っていないエリアを通ることも多いので、目的地や混雑状況に合わせてどちらを利用するか決めると良い。トラムもバスと同様、車内で改札機に切符を通すのを忘れずに。

■地下鉄

バスや路面電車ほど停車駅は多くないが、ワルシャワ市内で早く目的地に移動したい場合、地下鉄は有用な選択肢だ。ワルシャワ東西に2本地下鉄が伸びており、シフィエントクシスカ駅で1号線と2号線が接続している。車内もシンプルながらきれいで安心して利用できるし、何より上記の交通機関と比べて速いのが特徴だ。問題点といえばワルシャワ中央駅の近くに駅がないため、観光客が利用するのに少し不便といったところだろうか。

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