7月31日午後8時40分ごろ、鹿児島県鹿児島市内の市道で、徒歩で道路を横断していた高齢女性に対し、道路に面した駐車場の出入口からバックで進出してきた乗用車が衝突する事故が起きた。女性は死亡。警察は運転者から事情を聞いている。

鹿児島県警・鹿児島南署によると、現場は鹿児島市南栄5丁目付近で片側1車線の直線区間。横断歩道や信号機は設置されていない。乗用車は道路に面したパチンコ店の駐車場からバックで市道へ進出していたところ、後方を徒歩で横断していた79歳の女性に衝突した。

女性は路上へ転倒した際に頭部を強打。意識不明の状態で近くの病院へ収容されたが、回復することなく約2時間後に死亡した。クルマを運転していた同市内に在住する29歳の男性にケガはなく、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死)容疑で事情を聞いている。

聴取に対して運転者の男性は「駐車場が満車だったので、別のところに行こうとしてバックで戻った。後ろをよく見ていなかった」などと供述しているようだ。警察では安全確認に怠りがあったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。