来季、鈴鹿でのSUPER GT シリーズ戦は5月に第3戦として開催される(写真は2016年)。《写真提供 GTA》

28日、SUPER GTのシリーズ運営団体「GTA」が来季2018年のレーススケジュールを発表した。これまで8月の鈴鹿1000km(来季からは鈴鹿10時間耐久)をSUPER GTのシリーズ戦として開催してきた鈴鹿サーキットでは、SUPER GTのシリーズ戦が別途、5月に開催されることとなった。

来季も国内が6サーキットで計7戦の開催(富士スピードウェイのみ2開催)、これにタイ戦を加えた全8戦というシリーズ構成自体は変化しないが、夏の鈴鹿1000km(今季は8月27日決勝)が来季は10時間耐久レースとなってSUPER GTのシリーズ戦から外れることが既に決まっていたため、鈴鹿開催のシリーズ戦がどの時季に組み込まれてくるかが来季カレンダーの焦点となっていた。

その鈴鹿戦は、5月にシリーズ第3戦として入ることが決まっている。来季のレーススケジュールは以下の通り。

■2018年 SUPER GT シリーズ
第1戦 4月7〜8日 岡山国際サーキット(岡山県)
第2戦 5月3〜4日 富士スピードウェイ(静岡県)
第3戦 5月19〜20日 鈴鹿サーキット(三重県)
第4戦 6月30日〜7月1日 チャン国際サーキット(タイ国)
第5戦 8月4〜5日 富士スピードウェイ(静岡県)
第6戦 9月15〜16日 スポーツランドSUGO(宮城県)
第7戦 10月20〜21日 オートポリス(大分県)
第8戦 11月10〜11日 ツインリンクもてぎ(栃木県)
(※このスケジュールは暫定。今後、世界戦等との絡みで変更の可能性もある)

鈴鹿以外では、タイ戦が10月から6〜7月に動き、それと入れかわるような格好でSUGOとオートポリスがシリーズ後半へと開催時期を移している。鈴鹿以外の全体の印象としては、ここ2季(16〜17年)の日程から、15年の日程に近いものに戻ったといえるだろう。

レース距離に関しての発表はないが、先日SUGOで開催された今季第4戦の定例会見において、GTAの坂東正明代表は来季の鈴鹿戦がSUPER GTの通常開催距離である300kmになる見込みを語っている。

また、レースバリエーションを広げる意味から、夏の富士(今年は300km)を長距離化する意向も坂東代表は示した。富士では春も500kmと通常より長い距離での開催が定着しているが、夏はさらに長めの距離となることが見込まれている。富士以外については300km戦が基本と見られる(最終戦もてぎは近年250kmが慣行)。

SUPER GTの場合、獲得ポイントに連動するウエイトハンデ制度があるため、同じコースでのレースも開催順序が動くと“状況”の変化が生じ、季節条件の違いも併せて新味が出てくる場合がある。鈴鹿や富士の距離変化という要素も含め、来季は現地観戦派のファンにとって今季からの違いという魅力もプラスアルファで期待できるシーズンとなりそうだ。

先週末、スポーツランドSUGOで開催された今季第4戦(GT500クラス)。来季のSUGO戦は9月開催になる。《写真提供 GTA》 先週末、スポーツランドSUGOで開催された今季第4戦(GT300クラス)。来季のSUGO戦は9月開催になる。《写真提供 GTA》 開幕戦は今季同様、岡山国際サーキットで開催される。《写真提供 GTA》 ゴールデンウイークの富士戦は例年、国内最大級の観客で沸く。《写真提供 GTA》