パナソニックの非接触センシングの眠気制御技術のコックピット搭載イメージ

パナソニックは7月27日、人の眠気を検知・予測し、覚醒状態を維持させるための眠気制御技術を開発した、と発表した。

この眠気制御技術では、カメラ画像から測定した瞬きや表情などをAI(人工知能)処理することにより、初期段階の浅い眠気を非接触で高精度に検知。また、人の放熱量や照度といった車室内環境の計測データを用いて、以後の眠気推移の予測に成功した。

さらに、人の温熱快適性のモニタリングを併用。パナソニックによると、これにより、目的地まで快適に覚醒状態を維持させる眠気制御が可能になるという。

従来の眠気検知システムは、眠気推移の予測が困難だった。また、従来の覚醒刺激システムはアラート音や振動などを用いており、ドライバーの快適性を損なうというデメリットがあった。

この眠気制御技術により、ドライバーの眠気を検知するドライバーモニタリングシステム、車室内環境から以後の眠気推移を予測する眠気予測システム、快適にドライバーの覚醒状態を維持させるための眠気制御システムを実現。パナソニックは、「これらを通じて、居眠り運転の抑制に貢献していく」と説明している。