GMの新アプリ「GM Dev Client」のイメージ

米国の自動車最大手、GMは7月21日、車載アプリケーションを作成した開発者が、走行中のGM車でテストできるようにする業界初のアプリ、「GM Dev Client」を発表した。

この車載アプリテストには、GMの次世代インフォテインメントソフトウェア開発キット、「NGI SDK」を使用。アプリケーションをNGI SDKで作成した後、次の開発ステップは、GM車のインフォテインメントシステムを使用して実際のテストを実施すること。 GM Dev Clientはパートナーと開発者がGMからの承認を得た後、GM車でアプリをテストできるようにする。

GMは2017年1月、実車データを模倣したNGI SDKをリリース。GM以外の開発者が、インフォテインメントモジュールのテストを行うために、GMの本拠地のデトロイトに頻繁に出張しなくても、アプリを開発できるようにした。GM Dev Clientを使うと、これらのアプリを米国内のどこでも、実際のGM車でテストすることができる。

GMによると、他の自動車メーカーよりも多くの模倣されたデータポイントを、SDKを通じて共有することが、開発者のための最初のステップになるという。2017年末までに、NGI SDKはメディアプレーヤーのレイアウトや興味のあるレイアウトのような開発者向けのテンプレートフレームワークを提供していく。

GMのグローバルデジタルエクスペリエンスの責任者、John McFarland氏は、「GM Dev Clientを導入することにより、開発者はアプリケーションを完成させるために必要な欠落したリンクを発見できる。GM Dev Clientは、GMと外部開発者が最高の車載アプリケーションを、GM車で利用できるようにする」と述べている。